激しい突き上げに頼忠は声を上げた。快感以上のものがあるとしたらそれを何と言えばいい。
後ろから抱く男に身を任せ、共に頂点へ登りつめようと応えるように腰が動く。
違うのは溺れているのではなく繋がっていることの悦びがある。
頼忠にそう思わせてしまう男、それがこの翡翠なのだ。自分の過去や立場に一切関係のない海賊翡翠。
その罪や自分にまとわりつく魔物まで包み、安堵したいと思わせる翡翠。
抱かれてもいいと心ならずも思ってしまい、一人で恥ずかしさに苦笑したのはだいぶ前だった。
「頼忠、もう君を悦ばせるのは限界-----だよ」
「私-----もだ、翡-----翠」
「では、い-----いね」
翡翠の腕が頼忠を強く抱くと、頼忠はその圧力と迫り狂う絶頂に泣き叫ぶかの如く声を吐いた。
達成感に力尽き床に崩れる二人。そして頼忠を労わる翡翠。
だが真の達成までは遠い、翡翠と共に人生を達成するまで繋がっていたいと頼忠は深い虚脱の中で思った。
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視覚的には頼忠を後ろ攻めするのが好きなのでどうしても似た様な構図になってしまいましたね。
とりあえず描いてみたいと思っていたのでこれからはいろいろ工夫(体位か?)をしていきたいです。
しかし難しいのは翡翠が少し大きめの頼忠を抱くこと。
翡翠が潰されてないよう、そして器(蕾ではありません)の大きさ出さなきゃならない。
気持ちよく暴れてしまう頼忠を支える翡翠にアッパレです。
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