聞かせておくれ君の吐息を。
激しく抑揚するその胸から聞える言葉にならない声。
私の手の中で悦び震える紅の鈴が早く泣きたいと訴えているよ。
「さあ、頼忠どうして欲しい?どうしたい?」
「ん・・・。」
「言ってごらん。君の言う通りにしてあげるから。」
「そ、そのような・・・冗談。私は嫌い・・・だ。」
「素直じゃないねぇ。」
「あ、んっ。・・・・恥ずかしいことが言えるか。」
「だが我慢出来ないだろう?」
「て、手を離せっ、自分でする!」
「やれやれ私の恋人は可愛くないね。それでも君を好きになった私の負けだよ。」
欲望をたっぷり含んだ頼忠の男の部分を翡翠の手が激しくしごき上げる。
弓のように背中を反り震える肩に、翡翠は顔を押し付けると頼忠の悦びが伝わってくる。
頼忠のみぞおちが喘ぎながら引き締まり限界を知らせていた。
翡翠の長い指が蜜で潤うその先端をこすると待ちわびた頼忠の硬い肉体から白い飛沫が放たれた。
翡翠の耳元で頼忠の絶頂と脱力の境を突く艶かしい声がこぼれ、満ち足りた痙攣が走る。
恥ずかしいと言う美しい男の顔は一瞬の至福に天に昇るような笑みさえ見せてしまう。
「翡翠・・・早く入れてくれ。」
「君の悦ぶ顔を見たら私も我慢できなくなってしまったよ。じゃ、いいね。」
「興奮し過ぎて気を失っても知らぬからな。」
頼忠、その妖艶さと言う事がちぐはぐな男よ。
一生飽きないだろう。
無駄に梔子が散らばってます。
頼忠のエクスタシー、とうとう解禁してしまいました。
やっと翡翠のお宝(←頼忠のイチモツ)を拝めました~。